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「物価指標が想定通りだったのに、なぜ株価は下がり続けるのだろう」。新NISAでコツコツ積み立てを続けている人ほど、こうした値動きに戸惑うのではないでしょうか。米国では9月10日、注目されていた8月の卸売物価指数(PPI)が事前予想とほぼ一致する結果となりました。それでも主要3指数はそろって4日続けての値下がりとなり、長期金利は2023年以来の高さまで上昇しています。本記事では、想定内のPPIにもかかわらず株価が上がらなかった3つの理由と、翌日に控えるCPI発表・来週のFOMCを前に積み立て投資家が確認しておきたい点を整理します。
本題に入る前に
米国時間9月10日に何が起きたか|主要3指数が4日続落
9月10日の取引で、ダウ工業株30種平均は前日比316.56ドル(0.60%)安の52,064.10ドル、S&P500種指数は44.66ポイント(0.58%)安の7,591.70、ナスダック総合指数は171.62ポイント(0.65%)安の26,081.73で取引を終えました。3指数がそろって値を下げるのはこれで4営業日連続です。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 52,064.10ドル | ▲316.56ドル(0.60%) |
| S&P500 | 7,591.70 | ▲44.66(0.58%) |
| ナスダック総合 | 26,081.73 | ▲171.62(0.65%) |
同じ9月10日には、原油価格の上昇も続きました。WTI原油は1バレル104ドル前後、ブレント原油も105ドル前後まで上げ、過去5営業日で1割を超える値上がりです。長期金利も10年債利回りが一時4.91%まで上昇し、2023年以来の高さとなりました。この影響で住宅ローン金利は1年余りぶりに7%を超えています。
原油高の背景には、中東情勢の緊迫化が長期化するとの懸念があると米メディアは伝えています。原油高が定着すれば、ガソリン代や輸送コストを通じて幅広い商品・サービスの値段を押し上げかねません。翌日に控えるCPI(消費者物価指数)の発表を前に、投資家がこの点を意識したことも、株式市場の重荷になったとみられます。
焦点だったPPI(卸売物価指数)は、事前予想とほぼ一致
この日の朝、米労働省労働統計局(BLS)が発表した8月の卸売物価指数(PPI)は、最終需要が前月比0.4%上昇・前年比5.4%上昇となりました。食品・エネルギー・貿易サービスを除くコア指数も前月比0.3%上昇・前年比4.7%上昇で、市場が事前に見込んでいた水準とほぼ一致する結果でした。
内訳を見ると、軽油(ディーゼル燃料)が前月比24.1%上昇したことなどでエネルギー価格が4.2%上がり、財(モノ)全体の指数を1.1%押し上げました。サービス価格の上昇は0.1%にとどまり、輸送・倉庫サービスが2.3%上がった一方、住宅用電力は0.5%、貿易サービスは0.2%それぞれ下がっています。
公式発表と金融機関はこの状況をどう受け止めたか
BLSが発表した数字そのものは「想定内」という受け止めが大勢でした。米メディア各社も、この日のPPIについて「事前予想とおおむね一致した」と伝えています。それでも株価が上向かなかったのは、市場の関心がすでに翌日9月11日のCPI(消費者物価指数)発表に移っていたためです。
金融先物市場の動向を示すCME FedWatchツールでは、8月31日時点で9月のFOMCでの利上げ確率が66%まで上昇していました。9月15日〜16日に迫るFOMCを前に、投資家はCPIの結果次第で政策判断が変わりうるとみて、様子見の姿勢を強めています。
株が4日続落した3つの理由
理由①PPIが想定内でも、投資家が翌日のCPI発表を前にリスクを減らす動きを強めたこと
PPIの結果自体は無難でしたが、より重視されるCPIの発表を控え、投資家は持ち高を軽くする動きを優先しました。CPIは家計の消費者物価を映す指標で、来週のFOMCの判断に直結すると受け止められています。結果が出るまで様子見にとどめる姿勢が、株価の重荷になったとみられます。
理由②原油価格が5営業日で1割超上昇し、インフレ再燃への警戒が強まったこと
WTI原油は104ドル前後、ブレント原油は105ドル前後まで上昇し、5営業日で1割を超える値上がりとなりました。原油高が続けばガソリンや輸送コストを通じて物価全体を押し上げかねず、CPIの発表を前に警戒材料となりました。
理由③AI関連の主力企業オラクルの決算発表を控え、ハイテク株に持ち高調整の売りが出たこと
オラクルは9月10日の取引終了後、2027会計年度第1四半期の決算発表を予定していました。市場予想は売上高190億3,000万ドル・EPS1.299ドルで、クラウドとAIインフラ投資の伸びが焦点でした。結果発表を控え、AI関連のハイテク株を中心に持ち高調整の売りが出たことも、ナスダック総合の下げにつながりました。
積み立てを続ける人が、この状況から確認できること
1日ごとの値動きに反応して積み立て設定を変える必要はありません。ただし、以下の3点は確認しておくとよいでしょう。
- 確認①保有する投資信託・ETFが、原油や金利に敏感な業種(エネルギー・不動産・グロース株など)をどれだけ含むか。特定の業種に偏っていないか、目論見書や運用報告書で一度見直しておくと安心です
- 確認②9月11日のCPI発表結果と、その後9月15日〜16日のFOMCの結果を、それぞれ1回だけ確認する。毎日のニュースを追いかけるより、節目だけを押さえるほうが負担は軽くなります
- 確認③「想定内のPPIでも4日続落」という値動きだけを理由に、新NISAのつみたて設定を変えない。積立額や商品を変える判断は、単発の値動きではなく自分のライフプランに基づいて行うのが基本です
確認のついでに
次に確かめたい日程
- 9月11日 8月のCPI(消費者物価指数)発表
- 9月15日〜16日 FOMC(米連邦公開市場委員会)
まとめ|「想定内」の指標でも株価が動く理由
9月10日の米国株は、PPIが事前予想とほぼ一致したにもかかわらず4営業日続けて値を下げました。背景には、翌日のCPI発表を前にした持ち高調整、原油高によるインフレ再燃への警戒、そしてオラクルの決算を控えたハイテク株の売りという、3つの要因が重なっていたことがあります。どれも単独の悪材料というより、次の材料待ちの姿勢が強まった結果といえるでしょう。
新NISAで積み立てを続けている方にとって、4日続落そのものは行動を変える理由にはなりません。むしろ9月11日のCPI、15日〜16日のFOMCと重要な材料が続く1週間だからこそ、自分の資産配分が金利や物価の変動にどこまで耐えられるか確認しておく良い機会といえます。結果が出るたびに一喜一憂せず、淡々と積み立てを続ける姿勢を大切にしましょう。
今日の一歩に
参考にした資料(一次情報・市場データ)
- 米労働省労働統計局(BLS) 生産者物価指数(PPI)統計・2026年8月分
- Yahoo Finance「Stock market today: Dow, S&P 500, Nasdaq fall for fourth straight day」
- Forbes「CME FedWatch Provides A 66% Chance Fed Will Hike Rates In September」
- Oracle Q1 FY2027決算発表スケジュール
本記事は2026年9月時点の情報提供を目的としており、投資・税務等の個別アドバイスではありません。最新情報・個別事情については専門家にご相談ください。また、この記事はAIを補助に利用して作成しています。


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