本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
「また下がったのか」。米国株のニュースを見るたびに、そう感じていた人は少なくないはずです。8月末から続いていた下落は、9月2日についに止まりました。S&P500、ナスダック総合、NYダウの3指数がそろって上昇し、3営業日ぶりの反発です。ただし「上がったから安心」で終わらせると、次に下がった日にまた同じ不安を繰り返すことになります。この記事では、9月2日に何が起きたのか、市場と当局がその動きをどう受け止めたのかを整理したうえで、反発を後押しした3つの理由と、積み立てを続ける人が今日から確かめられることをまとめます。
米国時間9月2日に何が起きたか|3指数がそろって3日ぶりに反発
米国東部時間9月2日水曜、ニューヨーク株式市場は3指数がそろって上昇しました。S&P500は前日比0.46%高の7,666.60、ナスダック総合は0.45%高の26,217.83、NYダウは295.07ドル(0.56%)高い53,061.95で取引を終えています。3指数がそろって上昇するのは3営業日ぶりで、直近続いていた下落に一区切りがつきました。中小型株で構成するラッセル2000も、他の主要指数を上回る上昇率になっています。
上昇の裏で何が動いたか|原油と長期金利の上昇が「一服」した
先週末から続いていた原油高と長期金利の上昇は、この日そろって勢いが弱まりました。WTI原油は1バレル90.72ドルで取引を開始し、Brent原油は前日から1.02%安い94.19ドルまで下げています。米10年債利回りは、それまでの5営業日続伸で一時4.81%台まで上がっていましたが、9月2日は4.79%まで低下しました。
市場と当局は、この日の動きをどう受け取ったか
ADP雇用統計は市場予想を下回った|8月の伸びは1月以来の低さ
同じ9月2日、ADPが発表した8月の民間部門雇用者数は3万8千人増でした。上方修正された7月の4万6千人増を下回り、市場予想の4万7千人増にも届かず、伸び幅は1月以来の低さです。業種別では教育・医療サービスが4万5千人増、レジャー・接客業が1万6千人増、建設業が1万2千人増と増加した一方、製造業は1万7千人減、専門職・ビジネスサービスは1万6千人減、卸売・小売・運輸は5千人減、情報は4千人減とマイナスが目立ちました。給与面でも、全労働者の基本給の伸びは前年比3.2%にとどまっています。
ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁「利上げを裏付ける材料は今のところない」
ADP統計の発表を受けて、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、9月の会合で利上げに動く根拠について「今のところ、はっきりした材料はない」と述べました。ただし「データはまだ見極めている段階」とも語っており、利上げの可能性を完全に否定したわけではありません。9月15〜16日のFOMCに向けて、当局者の間でも見方が割れていることがうかがえます。
米国株が反発した3つの理由
理由①原油高の勢いが止まり、インフレへの警戒が和らいだから
原油は物価に直結する要素です。Brent原油が1日で1%超下げたことで、9月の消費者物価が想定より上振れするリスクがいったん後退しました。インフレへの警戒が和らぐと、金融引き締めを急ぐ必要性も下がるため、株式には買い戻しの材料になります。
理由②長期金利の上昇一服で、株式の割高感が薄れたから
長期金利は、将来の利益を今の株価に置き換えるときの「割引率」として使われます。10年債利回りが4.81%台から4.79%まで下がったことで、特にハイテク株のような成長株の評価額が相対的に見直されやすくなりました。ナスダックの上昇率が0.45%とS&P500に近い水準まで戻ったのは、この金利低下が一因です。
理由③弱い雇用統計とウィリアムズ総裁の発言で、利上げの確実性が揺らいだから
ADPの雇用者数が市場予想を下回ったことは、労働市場の勢いが鈍っているサインとして受け止められました。雇用が弱まれば、中央銀行が無理に金利を上げる理由も薄れます。そこにウィリアムズ総裁の慎重な発言が重なり、「9月の利上げはほぼ確実」という見方に迷いが生じたことが、株式市場の安心材料になりました。
積み立てを続ける人が、この日の動きから確かめられること
確かめ方①小型株がどれだけ組み込まれているかを月次レポートで見る
この日はラッセル2000が他の主要指数より高い上昇率になりました。小型株は借入コストの影響を受けやすく、金利が下がると買われやすくなります。自分の投資信託に小型株がどれだけ含まれているかを月次レポートで確認しておくと、次に金利が動いたときの値動きを想像しやすくなります。
確かめ方②9月15〜16日のFOMCまでの金利先物の動きを1回だけ確認する
金利先物市場が9月の利上げをどう織り込んでいるかは、日々変わります。FOMCが開かれる9月15〜16日までに1回だけこの織り込み具合を確認しておくと、直前の値動きに驚きにくくなります。
確かめ方③新NISAのつみたて設定は、1日の反発では変えない
1日の反発だけを見て積立額を増減させると、次に下がった日にまた判断がぶれます。新NISAのつみたて設定は、当初決めた方針のまま続けるのが基本です。
次に確かめたい日程
- 9月5日(金):8月分の雇用統計(非農業部門雇用者数)
- 9月15〜16日:FOMC(米連邦公開市場委員会)
- FOMC後の記者会見での物価見通し
まとめ|「反発した」の一言では、上げの理由までは分からない
9月2日の米国株の反発は、原油高と長期金利の上昇という、8月末から株価を押し下げていた2つの要因が同時に緩んだことに加え、弱い雇用統計とウィリアムズ総裁の慎重な発言が重なった結果でした。ニュースで「米国株が反発した」と聞いても、それだけでは自分の資産にとって良い動きなのか判断できません。原油・金利・雇用という3つの材料がどう動いたかを確認する習慣があれば、次に相場が動いたときも慌てずに済みます。積み立てを続けている人は、1日の値動きで設定を変えるのではなく、9月5日の雇用統計と9月15〜16日のFOMCという次の節目に向けて、自分の投資信託の中身を確認しておくことをおすすめします。
参考にした資料(市場データ・報道)
- Stock Market Today (Sept. 2, 2026): S&P 500, Dow jump after back-to-back losing days – TheStreet
- ADP National Employment Report: Private-Sector Employment Increased by 38,000 Jobs in August
- Wall Street Rallies as Fed’s Williams Downplays September Rate Increase – Blockonomi
- Crude Oil Price Today: September 2, 2026 – Forbes Advisor
本記事は2026年9月時点の情報提供を目的としており、投資・税務等の個別アドバイスではありません。最新情報・個別事情については専門家にご相談ください。また、この記事はAIを補助に利用して作成しています。


コメント